陣痛促進剤の効果って、どの程度のものなの?
陣痛促進剤を使えば、すぐに陣痛が来るわけではないの?
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容は、以下のとおりです。
- 陣痛促進剤の効果って、どの程度のもの?
- 陣痛促進剤が効きすぎた時の副作用は?
この記事を読めば、陣痛促進剤の効き目に対する理解が深まるかと思います。
1.陣痛促進剤の効果って、どの程度のもの?

結論から言うと、陣痛促進剤の効果のほどは、妊婦さんによって全く異なってきます。
陣痛促進剤と言えど薬は薬なので、効きやすい人もいれば効きにくい人もいるからです。
早い人であればすぐに陣痛が始まりますが、効きにくい人だと数時間~1日2日かかる人もいます。
あるいは全く効果ないまま、最終的に帝王切開になる人もいます。
「陣痛促進剤を使えば必ず陣痛が来る」と思いがちですが、全くそんなことはないということを理解しておきましょう。
こればっかりは、使ってみないとわからないです。
2.陣痛促進剤が効きすぎた時の副作用は?

陣痛促進剤が過剰に効きすぎると、ごくまれに以下のような副作用が出ることがあります。
- 陣痛が強くなりすぎる(=過強陣痛)
- 胎児の酸素不足
- 子宮破裂
ただし上記はいずれも、ルールを逸脱した無茶な使い方(過剰投与など)をした場合に多く起こりうる副作用です。
実際、陣痛促進剤による重大な事故は、病院側の不適切使用により起こっているものがほとんどです。
産科医療補償制度は同機構が運営し、脳性まひになった子供について過失の有無にかかわらず補償金を支払う。2009年に始まり、12年末までに465件を審査、うち425件の補償が決まった。今回は188件の分析結果をまとめ、公表した。
引用元:日本経済新聞
同機構によると、出産時の何らかの事故によって子供が脳性まひになった188件のうち、陣痛促進剤が使われていたのは56件。うち77%に当たる43件で、日本産科婦人科学会が設けた指針に基づく用法などの基準を逸脱していた。
しかも今では点滴の陣痛促進剤が主流で、投与量の調節や中断もしやすくなっているため、副作用を過剰に心配する必要はないと言えます。
3.まとめ:陣痛促進剤の効果のほどは、妊婦さんによってさまざまです

これまでのお話をまとめます。
- 陣痛促進剤の効果のほどは、妊婦さんによって全く異なってくる
- 早い人であればすぐに効くが、効きにくい人だと1日2日、あるいは全く効果なしの人も
- 陣痛促進剤の使い方を誤ると、ごくまれに過強陣痛・胎児の酸素不足・子宮破裂などの副作用が起こる
以上、アケチ(@akechi_kodomo)でした。
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