妊娠中のげっぷの原因と、楽になる方法9選【げっぷのメカニズムから解説】

妊娠中のげっぷ、楽になる方法ってあるのかな。
妊娠してからげっぷが多くなって、気持ち悪いし落ち着かないし、周りの目も気になる。
どうにかしたいんです。

…そんな妊婦さんのお悩みを解決します。

本記事では、主に以下の内容についてお話します。

  • 妊娠中にげっぷが出やすくなる原因
  • 妊娠中のげっぷが楽になる方法9選

この記事でご紹介する「げっぷが楽になる方法」は、その場しのぎの対処法ではなく、げっぷの根本的原因にアプローチしていくものばかりなので、効果は抜群です。

今日からあなたも、げっぷを楽にするべく動き始めましょう。

■そもそもげっぷが出る仕組みとは

どうして妊娠すると…?

さて、まずはげっぷが出る仕組みについて理解しましょう。

げっぷが出るメカニズムは、大まかに以下のような流れです。

胃の中に食べ物や空気がたまりすぎる

胃の内圧が高まり、噴門(食道と胃の境目にある蓋)が開く

胃の中の空気が食道へと逆流する

げっぷが出る

上記を詳しく説明しますと、
まずげっぷとは「胃の中の空気が逆流して体外に出てきたもの」なのですが、この「空気の逆流」現象は、噴門(食道と胃の境目にある蓋)が開くことによって起こります。

噴門は基本的に、食べ物が食道に入った時だけ開くものであり、普段は閉じられています。
しかし、胃の内圧(内側からの圧力)が高まったときにはこの噴門が開放状態になってしまい、結果げっぷが出やすくなってしまいます。

では一体どういうときに「胃の内圧が高まる」のか――それは、「胃の中に食べ物や空気がたまりすぎた時」なのです。

■妊娠中にげっぷが出やすくなる原因

妊娠中の悩み

妊娠するとげっぷが出やすくなる原因は、
妊娠中は「胃の中に食べ物や空気がたまりすぎる」状態になりやすいからです。

妊娠中、胃の中に食べ物や空気がたまりやすくなる原因は、以下の通りです。

1.黄体ホルモン「プロゲステロン」による胃腸機能低下

妊娠中は黄体ホルモン「プロゲステロン」の分泌量が増えますが、このプロゲステロンこそが「胃の中に食べ物がたまりやすくなる」大きな原因となります。

プロゲステロンは安定的な妊娠継続のために必要不可欠なホルモンですが、一方で胃腸の機能を弱める作用を持っているからです。

胃の機能が弱まれば、食べ物が消化されにくくなります。さらに腸の機能も弱まれば、腸管に便が溜まった状態(=便秘)になり、胃から腸への消化物の移動も滞ります。
必然的に胃の中にはどんどん食べ物がたまっていき、げっぷが出やすくなるのです。

2.食べ過ぎ

妊娠初期の食べづわりや、ホルモンバランスの乱れによる食欲増加などから、妊娠中はつい食べ過ぎになりがちですが、これも胃の中に食べ物がたまりすぎる原因となります。

ただでさえプロゲステロンによって胃腸機能が弱まっているのに、そのうえ食べ過ぎてしまえば、食べ物の消化が到底追い付かなくなるからです。

3.唾液の分泌量増加

特に妊娠初期は、ホルモンバランスの乱れから唾液の分泌量が増えますが(よだれつわり)、このことが胃の中に空気をたまらせる原因となります。

人は唾液を飲み込む際、必ず同時に多少の空気も飲み込みます。つまり唾液量が増えれば、それだけ空気を飲み込む回数も多くなってしまうのです。

4.ストレス

妊娠中は、ホルモンバランスの乱れなどからストレスを感じやすくなりますが、これも胃の中に空気がたまりすぎる原因となります。

人はストレス状態になると、無意識に「ごくん」と飲み込む動作を多くするからです。飲み込み動作が増えれば、その分取り込まれる空気は増えてしまいます。

また、人はストレスを感じると無意識に奥歯を噛みしめがちにもなり、唾液が舌の奥へと流れやすくなるため、結果唾液を飲み込む回数が増え、取り込まれる空気もさらに増えることになります。

5.子宮による胃の圧迫

これは「胃の中に食べ物や空気がたまりすぎる」要因とは少し違いますが、妊娠中期・後期と子宮が大きくなっていくことも、げっぷを引き起こす原因となります。

大きくなった子宮が胃を圧迫することで、胃の内圧が高まるからです。

基本的に妊娠中のげっぷが一番ひどくなる時期は、つわりのある妊娠初期です。しかし妊娠初期を過ぎてもげっぷが続くようであれば、子宮による胃の圧迫が原因である可能性が高いと言えます。

■妊娠中のげっぷが楽になる方法9選

妊娠中の悩みを解消しよう

結論としては、以下のことを実現させれば妊娠中のげっぷは抑えることができます。

  • 胃の中に食べ物や空気をためすぎない
  • 胃の中の空気が逆流しやすくなるような動作・姿勢を避ける

そして上記を実現するための具体的な方法が、以下の9つです。
やりやすいものからで構わないので、積極的に実践していきましょう。

1.消化に良いものを食べる

妊娠中のげっぷがひどいときは、なるべく消化に良いものを食べましょう。

日頃から消化に良いものを食べるようにしていれば、機能が弱っている胃でも比較的スムーズに消化活動を進めることができ、胃の中に食べ物がたまらなくなります。

さらに、食材を細かく刻んだり、煮る・蒸すなどの加熱調理をしたりすれば、より消化されやすくなりますよ。

消化にいい食べ物:おかゆ、うどん、じゃがいも、キャベツ、大根、白菜、ほうれん草、にんじん、小松菜、カブ、バナナ、りんご、半熟卵、茶わん蒸し、白身魚、赤身肉、鶏むね肉、ささみ、牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、高野豆腐、豆乳、はんぺん

2.食事は腹8分目以下に抑える

食事は常に、腹8分目以下に抑えてください。

一度に入ってくる食べ物の量が少なめであれば、その分消化は追いつきやすくなり、胃の中に食べ物をためすぎずに済みます。

食べづわりなどの時でも、できれば一度にたくさん食べることは避けて、少量の食事を複数回に分けてとる「分食スタイル」を取り入れてみてください。

3.ゆっくりよく噛んで食べる

食事の際は、ゆっくりよく噛んで食べましょう。

ゆっくり食べることで満腹中枢が働きやすくなり、食べ過ぎを防げるからです。
また、よく噛んでどろどろになった食べ物は消化されやすいため、胃の中に食べ物がたまりにくくなります。

「1口で30回噛む」ことを意識してみてください。

4.食後すぐ横にならない

妊娠中は疲れやすいため横になることが多いですが、食後に関してだけは、すぐに横になることは避けてください。

食後はただでさえ、胃の内圧が最も高まり逆流が起こりやすいです。そのようなタイミングで横になってしまえば、胃の中の空気は余計に逆流しやすくなります。

食後どうしても横になりたいときは、せめて上体を高めに起こした状態で寝てください。

5.飲み物は一気飲みしない

飲み物も一気飲みなどはせず、少しずつ飲んでください。

ゆっくり少しずつ飲めば、空気の飲み込みを防ぐことができる上に、胃の消化も追いつきやすくなります。

なお、げっぷを抑えたいなら炭酸飲料は控えましょう。炭酸飲料は胃の中の空気量を増やしてしまいます。

6.唾液は飲み込まずに吐き出す

口の中の唾液が気になる時は、飲み込まずに吐き出しましょう。

妊娠中に唾液の分泌量が増えたとしても、飲み込まず吐き出すようにしていれば、空気の飲み込みを防ぐことができます。結果、胃の中に空気をためずに済みます。

7.便秘を解消する

もしあなたが便秘気味なのであれば、早々に腸内環境を整えましょう。便秘が解消されるだけでも、げっぷはかなり楽になります。

腸管がスッキリした状態であれば、胃から腸への消化物の移動がスムーズになり、胃の中にも食べ物がたまらなくなるからです。

また、腸内環境が改善されればげっぷのイヤな匂いもなくなりますよ。

妊娠中の便秘解消法については、妊娠中の便秘解消法20箇条【どうしても出ない方、必見です】で解説しています。

8.背筋は常にピンと伸ばしておく

妊娠中はお腹が重くなるためつい猫背になりがちですが、げっぷを抑えたいのであれば、常に背筋をピンと伸ばしておくようにしてください。

猫背状態だと胃の内圧が高まってしまい、噴門が開きやすくなるからです。

姿勢を良くしておくだけで、げっぷが出にくい状態をキープできます。

9.ストレスは極力ためない

げっぷを抑えたいなら、ストレスは極力ためないようにしましょう。

ストレスを感じる時間が少なくなれば、その分無意識的に空気を飲み込んだり奥歯を噛みしめたりすることも減り、胃の中の空気を過剰に増やさずに済みます。

何事も余力を持って行う・助けが必要な時は臆さずSOSを出す・定期的に自分を労わる――この3つを心がけておくだけでも、ストレスの軽減につながりますよ。

■妊娠中のげっぷはいつまで続く?

妊娠中の悩み

妊娠中のげっぷは一般的に、つわりが治まる時期と同タイミングで治まる傾向にあります。

よって、妊娠16週頃までにはげっぷが落ち着くことが多いです。
とはいえ個人差もあり、産むまでげっぷが続いたという妊婦さんもいます。

いずれにしても、プロゲステロンの分泌が減少する産後にはげっぷが治まることがほとんどです。

■まとめ

妊婦さん

妊娠中のげっぷを楽にする方法について、おさらいしましょう。

  1. 消化に良いものを食べる
  2. 食事は腹8分目以下に抑える
  3. ゆっくりよく噛んで食べる
  4. 食後すぐ横にならない
  5. 飲み物は一気飲みしない
  6. 唾液は飲み込まずに吐き出す
  7. 便秘を解消する
  8. 背筋は常にピンと伸ばしておく
  9. ストレスは極力ためない

げっぷを抑えるためには、妊婦さん自身の胃腸と心を労わることが必要不可欠です。

これを機に生活習慣や生活環境を見直し、げっぷに限らずその他の不調も解消して、健康的な心と体で妊娠生活を満喫しましょう。

以上、アケチ(@akechi_kodomo)でした。

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この記事を書いた人

アケチ

アケチ

2歳男児を育児中のヘルスケアプランナー。

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